ヴァディニエンセの道 ポテス(Potes)→マンシージャ・デ・ラス・ムラス(Mansilla de las Mulas)

ポテス(Potes)エスピナマ(Espinama)ポルティージャ・デ・ラ・レイナ(Portilla de la Reina)リアニョ(Riaño)バルドレ(Valdoré)システィエルナ(Cistierna)グラデフェス(Gradefes)マンシージャ・デ・ラス・ムラス(Mansilla de las Mulas)

 ポテスからサント・トリビオ・デ・リエバナ修道院までが厳密にはレバニエゴの道だと思いますが、この部分の距離は約2kmなので、ヴァディニエンセの道に含めて記述します。
 修道院から先は巡礼者の数が一気に減りました。
 ヴァディニエンセの道には標高2,000m超えの山々が連なるPicos de Europa「ヨーロッパの頂、峰々」があり、スペインの他の地域とまるで異なる風景が続きます。
 峠を越えるとなだらかな下り坂が続き、その後はほとんど平らな道でフランス人の道との合流点のマンシージャ・デ・ラス・ムラス(Mansilla de las Mulas)へ向かいます。

ポテス(Potes)→エスピナマ(Espinama) 6/07(水) 

22.6km (累計 84.7km レバニエゴの道を含む)  

ヴァディニエンセの道1日目

ここからヴァディニエンセの道一日目
人相の悪いカモ?
とりあえず、サント・トリビオ・デ・リエバナ修道院目指して
Potes の街
サント・トリビオ・デ・リエバナ修道院
ここがレバニエゴのゴールなんでしょう
建物自体は新しいのかな?
今年(2023年)は、サント・トリビオ(聖トゥリビウス)の祝日である4月16日が日曜日に当たる年で「リエバナの聖年」になります
聖年の間は修道院の「赦しの扉」が開くため、そこを通ると全免償が受けられる(聖年の恩寵)ということで多くの巡礼者が音連れる用ですが、オープンは10時からなのですが、現在は8時、先を急ぎます
修道院にはキリストが磔刑にあった十字架の一部が保管されています
(画像は修道院のHPから)
サンミゲル礼拝堂
礼拝堂の隣に展望台があるのですが、足元は金網!
高いところが苦手な者にとって、スリル満点
展望台からの眺め
この左奥に進んでいきます
無数の羊の足跡、セメントが渇く前にここを通ったのでしょう
滑り止めになっていてありがたい
赤い矢印から黄色の矢印に変わりました
山に向かって
この村はハイキングの拠点になっているみたい
ここから再び山道へ
逆方向からサント・トリビオ・デ・リエバナ修道院に来る人もいるので、赤・黄、両方の矢印
なんか通行止めみたいなロープですけど、反対方向から歩いてきたおじいさんと普通にあいさつした後だったので、普通にくぐりました😅
ここから山に入るルートがあるのですが・・・
山のルート(黄色)はジグザグだらけで2倍の距離があるので
明日のハードステージを考えて、あっさり舗装道路
あの山に向かって💪
岩山を登るわけでは無いのですが😅
Espinamaに到着、今日のアルベルゲ
Albergue Turístico Briz
庭には沢山のたくましそうな猫たちが
El restaurante Máximoで夕食
村唯一のスーパー
スーパーのご主人はアルベルゲの経営者の旦那さんでした😅明日に備えて食料を確保

エスピナマ(Espinama)→ポルティージャ・デ・ラ・レイナ(Portilla de la Reina) 6/08(木) 

25.1km (累計 109.8km レバニエゴの道を含む)  

ヴァディニエンセの道2日目

 今日は今年のカミーノの中で、高さと距離がある一番ハードな特別なステージ
 Espinama(標高869m)→Valcavao峠(1,794m)→Portilla de la Reina(1,243m)、歩行距離25.1km、累計標高差2,139m
 出発直後から雨が降り出し、レバニエゴの道と比べてすっかり標識が少なくなった道で迷わないように地図アプリで確認を繰り返し、標高が高くなると風も強くなる中を何とか標高差925mを登りました。
 山の天気は変わりやすい、ということで峠に着いた頃には雨はやみ、視界が開けました😄
 そこから見える風景は、これがスペイン?!と想像を超えたものでした。
 ピコス・デ・エウロパ (ヨーロッパの頂、峰々)で、峠からはその姿が間近に見られます。苦労して登ってきた甲斐がありました👍
 場所はレオンの北東約90kmになります。
 ポルティージャ・デ・ラ・レイナの宿は木曜日から日曜日までしかやっていないので、この日に泊まるようにマドリードの道を一度中断してこの道を歩きました。ヴァディニエンセの道を歩いた後、マドリードの道に戻って歩きます。

出発時点では山の方は明るいのですが
西の方向に虹が😅
ということは、雨がこちらに向かっている
レインジャケットとリュックのレインカバーを装着して、左の道を登ります
標識は少なくなったけど、雨の中で心強い存在
日が差してきました
雨風が強くて急な登り坂の間は、写真を撮る余裕もありませんでした😅
見通しがきいてきた
Espinamaの町が遠くに見えます
岩が迫っている
あの岩山の左側を通って行く
右の道を登ってきました
Valcavao峠の360度風景
風が強いです😅(音が出ます)
左の方に下っていきます
岩山が凄い
麓には村も
そちらには降りません
峠の近くには残雪
下りの道はずっとこんな感じです
Vadinienseの道を2日歩いてきましたが、初めての看板😅
国立公園の看板も
あの奥に今日のゴールがあります
ずっとずっと、まだまだです😅
この標識が0kmになった所が今日のゴール
ルート上では、14km表示のものから出てきました。
この道ではバイクが沢山走っていました。走行練習もしているようで、同じグループが行ったり来たりしているのも見かけました
矢印があるけど、通行止め
Vadinienseの道は十分に整備が出来ていない所もあるようです😅
町の入り口に大きな岩
日本だと、しめ縄でも付けそう
今日の宿
Albergue de Portilla
ここは木曜日から日曜日までしか営業していません
個室です😄何故か漢字が😅
宿での夕食
オーナーのCarolinaさん、ベッドメイクから掃除・料理の準備・バルレストランの運営と一人でされています。大忙し
Carolineさんがコインを集めているというので、日本のコインを差し上げました。穴の開いた50円玉があって良かった

ポルティージャ・デ・ラ・レイナ(Portilla de la Reina)→リアニョ(Riaño) 6/09(金) 

20.0km (累計 129.8km レバニエゴの道を含む)  

ヴァディニエンセの道3日目

ここからは、ほとんどアップダウンの無い道が続きます。
Portilla de Reinaのワンコが巡礼者を送ってくれたり、Riaño のホテルで勝手に部屋を変えられたりの三日目

Portilla de la Reinaも特徴のある山々に囲まれています
先に出発していたカルロスと一緒に歩いていたアルベルゲのワンコ
アルベルゲでは圧倒的な存在感のニャンコの後ろで影が薄かったのですが、こんな素晴らしい事をしてくれるなんて😄
ここでアルベルゲから3kmほど来ています。カルロスが「もう帰ってもいいよ」と言うのですがなかなか帰りません😅
近寄りすぎると写りませんよ😂
このあと、なんとか帰ってくれました。
事故に会いませんように🙏
もう一匹のワンコも一緒です
凄いバランスで落ちません😅
舗装道路から離れます
鉄板で作った物を貼り付けています
移動販売車
道全体が川になっていますがちゃんと石橋があるので大丈夫
こういうのが欲しいです。マドリードの道にも!
このデザインだと、スルメ?
古い石橋
どこから現れたのか?
Riaño湖
ダムで出来た人造湖
さっきの女性があんなところに!
わざと行ったのか?道を間違えたのか?
この日も沢山のバイクグループが走っています
今日の宿
Hostal Restaurante Tanis(twin,バス付で予約したのに!)
専用バスルーム付きで予約していたのに、勝手にバスルームの無い部屋に変えられました!クレームを言っても、なんだかんだ言ってそのまま😠
飯は食わなければ😆
€14
ドアの取っ手は外れるし、開ける時に大きな音がして夜中にトイレに行く時申し訳ないし😂
ホテルのオーナー
愛想は良いのですが😅

リアニョ(Riaño)→バルドレ(Valdoré) 6/10() 

25.6km (累計 155.4km レバニエゴの道を含む)  

ヴァディニエンセの道4日目

 約800mの高架橋を10分かけて恐る恐る歩いたか?と思うとカミーノ体験で初めてのトンネル歩きとアトラクション豊富な四日目

カミーノフランセーズのポルトマリンの教会は、タムで水没する前に解体して上に持って来たけど、ここの教会は新しいもののようです
こちらは古いけど、以前からここにあったような感じ?
あの橋を渡らないといけません😂
スタート
「にっぽん縦断 こころ旅」の火野正平さんみたいにこの区間だけバスで、という訳にはいかないので覚悟を決めて歩きます
無事に渡り終えて一安心
今まで色んなカミーノを歩いてきましたが、これが初めてのトンネル(150m)
道路の下をくぐるこういうのはよくありますが
やっとダムが見えてきた
ダムの手前に300mのトンネル
歩道があって、車道よりも50cmほど高くなっているので安心感があります
トンネルの出口直前で左折
こちらの道に進みます
ダムの上を通る道路が出来る前はこちらを使っていたのでしょう
ダムの幅は狭いです
これだけのダムで大量の水を貯めることが出来ています
奇岩が続きます
GR1?
ダムの下流
4日前にウクライナのダムがロシアの攻撃により決壊して下流に被害がでたニュースを思い出す
休憩用ベンチの脇に詩のバネルが設置されています
裏山が崩れてきそう
みずみずしい苔
白い屏風
石灰岩が崩れてきています
Ermita de Nuestra Señora de Pereda en Crémenes
マリア様が守ってくれている水は飲めるのでしょう
ローマの石畳
崖の上にも素晴らしい道
ローマの石畳の道を登った峠
峠の門、涼しい風が吹き抜けています
この山の斜面に道を作った古代ローマの人々の行動力と技術力は素晴らしい!
このあたりはエンサラダ・ルサ(ポテトサラダ)がはばをきかせている😅
宿の裏には川が静かに流れています
ホテルの庭ではパーティ
田舎のレストランやバルの存在って、そこに住んでいる人にとってどんなものなのかな?ということを時々考えます。
お互いに必要としていて、それが長く続いている。こんな関係が日本でも実現できたら良いのにな😄

バルドレ(Valdoré)→システィエルナ(Cistierna) 6/11() 

12.2km (累計 167.6km レバニエゴの道を含む)  

ヴァディニエンセの道5日目

 川沿いの穏やかな道を歩きます。途中廃墟となった巨大な炭鉱工業団地がありました。ゴールの町では日曜日ともあって、キリスト教関連のパレードも行われていました。

舗装道路から土の道へ
吊り橋が見えてきました
この橋はルートでは無いのですが、ちょっと歩いてみると船酔いするくらい揺れました😅すぐに引き返します😉
立派なカヌー競技場
岩山にはいくつものロッククライミングルートが開発されている
ここを通って牛の放牧エリアに入ります
と思ったら巨大な炭鉱工場跡
廃墟の間を牛が自由に歩いていました
石炭を積み出ししていた鉄道
廃線となっていますが、ここが巡礼路ルート
レールが残っています
途中には貨車も
線路はここで終わり
Cistiernaに到着
今日もパレード
土日には何かやっています😄
今日はこんなお神輿が主役
町のレストランでメヌー
今日の宿
Hostal El Cruce
受け付けのお母さんはまるで英語が通じませんでしたが、同時にチェックインするスペイン人男性が通訳してくれました😄彼はコンポステーラに3回行ったと自慢していましたが、「私は7回行きました」と言うと少し寂しそうにしていました😅言わないほうが良かったかな?

システィエルナ(Cistierna)→グラデフェス(Gradefes) 6/12(月) 

23.9km (累計 191.5km レバニエゴの道を含む)  

ヴァディニエンセの道6日目

 ポプラの植林地を通り、ゴールには村のサイズに比べて壮大な(こんなのが多いですね😅)サンタ・マリア・デ・グラフェス修道院のロマネスク様式の教会がありました。

こちらは現役の線路
Cistierna の街までは列車が走っているようです
Puente de Mercadillo
4つの輪がある、ダブル眼鏡橋
これが0kmになったら、ゴールかな?
芸術的
遠くに良さそうな教会が見えますが、寄り道で距離が長くなると辛いので行きません😅
ポプラの林が途切れる所が峠です
大体の教会の鐘楼にはコウノトリが巣を作っています。
一番上のは作り物😅これで鳥寄せになるのかな?
こちらも特徴的な樹木
ここで舗装道路から分かれますが、表示が分かりにくい😭
曲がった先に表示があるようでは役に立ちません😅
今回のカミーノで初めて見た牛乳石鹸牛(ホルスタイン)
灌漑施設はしっかりしています
地下に配管を埋めて、サイホンの原理で道路の反対側に水を通している
ヤグルマギク(矢車菊)?
ゼニアオイ(銭葵)?
サンタ・マリア・ラ・レアル修道院
今日のアルベルゲ
Albergue de peregrinos de Gradefes
町の旅行案内所で受付してもらいましたが、5€のところ10€札を出すと、お釣りが無いとのこと
宿は洗濯機もあって良さそうなんですが、あまり利用者がいないよう。この日も私一人、シャワールームのドアは完全に閉めたら中からは開けられないような状態でした😰
アルベルゲにあったテークアウトの食事の資料
食事は宿から1km離れたこのホテルレストランで
24km歩いた身からすると、1km位何てことはありません😉
明日の昼食用にボカディージョ(右下)もゲット
ここはカスティージャ・イ・レオン州なのですが、カスティージャから離れたい人がいるみたいです。
カスティージャの文字が落書きで消された看板等をたくさん見ました
サッカーグランドの隣にはパブとバル
アルベルゲに帰ってくると
突然の嵐、雹も降ってきました

グラデフェス(Gradefes)→マンシージャ・デ・ラス・ムラス(Mansilla de las Mulas) 6/13(火) 

25.8km (累計 217.3km レバニエゴの道を含む)  

ヴァディニエンセの道7日目

カミーノ・フランセーズの合流点Mansilla de las Mulasまで行って、バスでバリャドリードに向かいます。  ゴール寸前で激しい雷雨に見舞われ、落雷を避けるため、高速道路の橋の下で30分ほど待機しました。雷は怖い😭

霧のようで少しモヤッた中を出発
ポプラ並木
このあたりはポプラが多い
狼も仲良し(^^♪
Monasterio de San Miguel de Escalada
修道院駐車場からの展望
自転車の壁
右折するとレオンへの近道
今日はMansilla de las Mulasへ行くので直進します
昼食を取った広場
神主さん?
屋外常設卓球台
水の管理はしっかりしています
大きな柳達
高速道路の橋の下で土砂降りをやり過ごします。
雷がバリバリ落ちていてとても歩き始めることができませんでした
Mansilla de las Mulasの街に入っていきます
サンティアゴ教会の前で、カミーノ・フランセーズと合流
2014年にカミーノ・フランセーズを歩いた時に、孫に絵手紙を送った黄色い郵便ポスト。
バスステーションはこの先にありました。

 予約したバスの時間より2時間早くバスターミナルに着いたので、ALSAのスマホアプリで2時間前のバスに変更してValladolidに向かいました。即変更出来た上に、運転手さんにも情報が届いていました。ALSA素晴らしい!
 
 Valladolidから中断したマドリードの道の後半を歩きます。

Posted by walkingosamu