アイルランドロングトレイル&北アイルランド(Ireland)

 2018年は、サンティアゴ巡礼路、アイルランド・ロングトレイル、スコットランド・ウェストハイランドウェイを歩きました 全部で3ヶ月半、約2,000km
 そのうち、アイルランド・ロングトレイル3つのコース350kmと北アイルランド(イギリス)の様子です

 緑の国、妖精の国、アイリッシュ・ウィスキーの国、夢と現のあわいに存在する国「司馬遼太郎 旅する感性:桑島秀樹(広島大学教授)著」という面を持つ一方
 8世紀からヴァイキングやノルマン人に侵入され続けた後、12世紀にヘンリー2世が侵攻してからイングランドの支配が始まり、19世紀にはジャガイモ飢饉に襲われ、その間もイングランドにより食料品はイングランドへ輸出され続き被害に拍車をかけた 結果、餓死と国外への移住で人口が半分(800万人→400万人:現在でも670万人と元の人口まで戻っていない)となった このような厳しい歴史を経て、20世紀中盤にやっと完全な独立を果たした国
 その後も北アイルランド紛争やIRAのテロ等で混乱していましたが、1998年のベルファスト条約でやっと落ち着き現在の穏やかな生活がもたらされています
 歩いている間、出会った人々はすごく優しくフレンドリーでした
 景色は色々な面も見せてくれました

 村上春樹さんの著書「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」にあった言葉がアイルランドへの気持ちを高揚させてくれます アイルランドって日本人の琴線に触れますね

「アイルランドという風土には、ちょっとシャイなところがある 

 それは僕らにとくに大きな感動なり、驚嘆なり、思い入れなりを直接要求しない どこに行っても風景は美しいのだけれど、不思議に絵はがきにはなりにくい 

 アイルランドの美しさが僕らに差し出すのは、感動や驚嘆よりは、むしろ癒しとか鎮静に近いものである 」

 歩いている途中で、日本では西日本豪雨で災害が起きているという連絡が入りました 家族は無事との確認がとれ、歩きを続けていきます 

 

Posted by walkingosamu