ジュネーヴの道(Vía Gebennensis)

 2023年、マドリードからジュネーヴまで飛んで、ジュネーヴの道を歩きます。
 出発前には初めてのジュネーヴとシャモニー周辺を少し観光。その後歩き始めますが、今回は日程の都合でジュネーヴから中間地点のLe Grand Lempsまで。残りのLe Puy-en-Velayまで歩ける日は来るのだろうか?

ジュネーヴ(Genève)シャルリ(Charly)セイセル (Seyssel)シャナ(Chanaz)イエンヌ(Yenne)サン・ジュニ・レ・ヴィラージュ(Saint-Genix-les-Villages)ル・パン:パラドリュ(Le Pin:Paladru)ル・グラン・ラン(Le Grand Lemps)

〇スケジュール・経費概要

ジュネーヴの道のガイドブック
Association Rhône-alpes des amis de Saint-Jacques発行

ジュネーヴ(Genève) 6/21(水)-22(木) 

マドリードのバラハス空港から出発
ジュネーヴ空港では、航空機からターミナルビルまで歩きます
ジュネーヴ空港でスイスフランを入手して、電車でジュネーブ駅へ
宿泊を予約していたホステルからスマホに送られてきた3日間有効の公共交通機関無料チケット
電車・バス・船に使えます
Genèveの宿はGenève Hostel
朝食が充実していました
レマン湖は強風で、大噴水は止まっていました
代わりに鯉のぼりが威勢よく泳いでいる
夜になると風が弱くなって、ライトアップされた大噴水
その反面鯉のぼりは元気がない
日本では夜になると鯉のぼりを片付けていたのだけど、ここは出しっぱなし
夕食に中華料理をいただきました。麻婆豆腐、単品で24スイスフラン約4,000円😆普通の町中の中華料理店です。物価の高さに愕然!味はちゃんとまともでした。
シャモニー・モンブランバスツアーに参加(参加者は私一人)
モンブランを見ることが出来るエギーユ デュ ミディ(正午の時計の針)の頂上(標高 3,842m)まで行くシャモニーからのロープウェイが強風のため一日運休(T_T)
モンタンヴェール鉄道で氷河めざします
このアプト式レールを使って急な坂を20分間・標高1,913mの終点まで登っていきます
ダイナミックな風景が広がっていきます
MER DE GLACE(氷の海)
地球温暖化で急速に氷が溶けて、氷河が後退しています
このプレートの場所が1990年の氷河の場所、現在の氷河は遥か彼方になっています
氷河に掘られたトンネルに入っていきます
トンネル内部
エギーユ デュ ミディに登るケーブルカーの試験運転?
エギーユ デュ ミディに行くためには、もう一つのロープウェイに乗り換えないといけません
お店でビールなどを買ったのですが、スイスフランを出すと「ここはフランスだからユーロ」ですよと言われました
そういえば、シャモニーはフランスでした

ジュネーヴ(Genève) → シャルリ(Charly) 6/23() 

28.9km
ジュネーヴの道1日目

 スタートから2時間半で国境を越えてフランスへ。初日の宿泊はCharlyの公営Gîte(€20)、この町にはバルもレストランもありませんがGîteにはパスタや缶詰が備え付けられています。同宿のクリストファー(ドイツ人)も料理はしたことが無いということだったのですが、何とか料理を作ることが出来ました。この日は移動販売が来る日だったので何か食べ物を買いたいと思ったのですが、めぼしいものはありませんでした。ただビールを売っていたので大びんを2本購入、移動販売が無ければノーアルコールdayになってしまうところでした。

Basilica Notre-Dame
ここでスタートのセジョをいただきました
教会内部
路上にあったカミーノの標識
交差点とかには無くて、何でもない直線道路に設置されており実用的ではありませんでした(😭)
レマン湖からローヌ川が始まります
サンペドロ大聖堂
広い舗装道路から細い道に入って行きます
こんなきれいな道
分かりやすい標識
振り向いたらジュネーヴの街とレマン湖が見えました
フランスとの国境、歩き始めて約2時間半、第2次大戦中はナチスがここを警備していたのだろうか?
国境の小川
フランスに入ると、赤白標識です
麦の収穫が終わっています
公園の土はクッションがすごく効いていてフワフワしています
Neydensの街、ここから山の中に入って行きます
スイスの400円コーラには国旗のマーク
Le Chateauの教会
フランスの教会はドアが開いています
牧草を刈っています
Col(峠) du Mont-Sionの街
交通量の多い自動車道が横ぎっています
Charlyの公営Gîte
Andilly Gîte d’étape communal Chez l’Odette à Charly
宿泊費(準備されている食材含みで€20)は金庫の中に入れます
台所に準備してくれていたこの缶詰で夕食を作りました(宿泊費に含まれています)
移動販売からビールを購入
Charlyの教会
ライトアップされているのですが、周りがなかなか暗くなりません

シャルリ(Charly) → セイセル (Seyssel) 6/24() 

35.5km (累計 64.4km)
ジュネーヴの道2日目

 2023年のカミーノの中で2番目に長く、ジュネーヴの道で一番長い距離、ひたすら歩き続けます。宿はアパートメント風で€60と比較的高額にもかかわらずオーナーの対応はあまりよくありませんでした。Seysselでは川沿いのピザ店のテラス席で美味しい食事をいただき、広場でバンド演奏を沢山の人と一緒に楽しみました

距離が長いので、6時半に出発
昔はこの辺りに石工さんが沢山おられたようです
標識にも石工の絵
麦が立派に育っています
馬が防虫ネットをつけています
林の中は道がちゃんとありますが、その先の日が照っている場所は草がたくさん生えています
景色が開けてきました
この方向に進みます
立派な公衆トイレ
バイオトイレです
向こうの山はすごい絶壁
充実した標識
洞窟のマリア
洞窟のマリアの傍にある巡礼者ベンチ
Frangyのスーパーで昼食を購入、午前中の営業終了時間にぎりぎり間に合いました
店の前のテラスでいただきました
眺めがいいです
このキリスト像の下で休憩、段々休憩が増えてきます😅
やっとSeysselの街が見えてきました
セイセルに到着
ローヌ川にかかるセイセル吊り橋(ブラック マドンナ橋)
今日の宿
CHAMBRES D’HÔTES David Hellebuyck
宿泊料金€60なんだけど、イマイチの宿でした
このピザ店(AU VIEUX PONT)の向かいに
川沿いのテラス席があります。心地よいです
ワインはボトルで
ピザは小さめなので助かります
オリーブ油に唐辛子が入っています。辛さが少し足りません
(😭)
広場でバンド演奏
※音が出ます
沢山の人が楽しんでいます
ライトアップされた橋
ちょっとブレています(T_T)
宿に帰って休みます

セイセル (Seyssel) → シャナ(Chanaz) 6/25() 

24.9km (累計 89.3km)
ジュネーヴの道3日目

 ほとんどローヌ川に沿って歩きます。ローヌ川は水量が多いうえに流れも相当早く航行上の難所も何か所かあってそこには閘門式運河が設置されています。水害に備えった施設なども作られていました
 Chanazはお祭りで中世の仮面をつけたパレードが行われていてそれを見られたのは良いのですが、レストランの料金もお祭り料金で高かったです

Seysselを出発します
ローヌ川にかかる堰
水が勢いよく流れています
ジャングルのような道もあります。葉っぱが異常にでかい
こういった穏やかな道も
土砂崩れで迂回しろとの標識に従って迂回します
沢山の自転車の人が迂回せずに土砂崩れとされた方向に向かっていますが、もし通れない場合引き返さないといけないので遠回りではありますが標識に沿って歩きます
途中にも迂回標識
正式ルートに復帰
洪水から村を守るための石塁
巡礼路はこの石塁の上を歩くことになっています
途中にあった公衆トイレ、使用後室内を全部水で洗ってくれる最新式です。利用させていただきました
トイレの注意書き
10歳以下の子供は親と一緒に利用・15分以内の利用等
日差しの強い中、日陰の無い道が続きます
川を航行する船への標識
Chanazの街へ入る橋
橋の上からレストラン街
今日の宿 El Camino
予約していたので、ベッドに名札を置いてくれていました。名前がちょっと変ですが?
催しの名前は「Parades vénitiennes Chanaz」ベネチアのパレード
コンテストも行われています
暑くて乾燥しているので、洗濯物もすぐ乾きます
早い時間に閉店する店が多かったのですが、ここは遅くまでやっているので食事をとることが出来ました
ワインは地元のサヴォイ
お祭り期間なので料金が高くなっていると店の奥さんが申し訳なさそうに言ってくれましたが、食事は必要なので仕方がありません

シャナ(Chanaz) → イエンヌ(Yenne) 6/26(月) 

18.2km (累計 107.5km)
ジュネーヴの道4日目

 今日の宿はAccueils Jacquaires{アケイユ・ジャケー:巡礼経験者等が歩き巡礼者を自宅に受け入れ、食事・宿泊場所を提供する制度(寄付制)}です。予約は電話でしかできないので、お遍路道を一緒に歩いたことがあるサン・ジャン・ピエ・ド・ポーに住むフランス人のTierryにお願いして予約をしてもらいました。初めて泊めていただきましたが、ご夫婦から歓待を受け素晴らしい時間を過ごすことができました

Chanazの通りにはこんなデコレーション、ポルトガルのアゲダを真似したのかな?
水車小屋
水は途中から逃がせて、水車は回っていません
Orgeval礼拝堂
礼拝堂内部
余分なブドウの葉を機械で上手に切っています
消火栓を車から守っています
木陰の道
眺めが良いです
この後、急な下り坂
バナナみたいな松ぼっくり
Église Saint-Maurice
St-Romain礼拝堂
ここで昼食
礼拝堂からは素晴らしい眺め
こちらはMont du Chat
右側にはYenneの街が見えます
ローヌ川まで降りてきました
この通りに今日の宿
今日泊めていただくアケイユ・ジャケーのお家
ベッドルーム
マリー・ノエルとアラン
アランはガイドブックの編集に携わっていました
ジュネーヴの道のイエローガイドブック(左端)に書かれている「Via Gebennensis」はラテン語とのことです
地酒、アルコール度が高い

イエンヌ(Yenne) → サン・ジュニ・レ・ヴィラージュ(Saint-Genix-les-Villages) 6/27(火) 

22.8km (累計 130.3km)
ジュネーヴの道5日目

  ローヌ川を見下ろす山の稜線をずっと歩きます。眺望がすばらしい場所が次から次へと現れます。
 宿はChambre d’hôte(シャンブル・ドット:民宿)で中年の女性が一人で切り盛りしている。夕食は屋外でスイス人夫婦と一緒に

Nortre Dame de la Montagne
山の聖母マリア
ローヌ川が大きく蛇行
向かいの山にはくっきりと地層
素晴らしい眺めが広がります
この方々とは二日間宿が一緒になりました
山のこちら側は崖になっています
眺めの良いここで昼食休憩
ベンチは無いのですが、丸太が座りやすいように置かれています
山が終わってもローヌ川は続きます
ホタテ貝が付けられた十字架、2008年のプレートがある
こちらは年季が入っている十字架
St-Maurice-de-Rotherensのラジオ博物館併設のカフェで休憩、レモネードとバニラアイスをいただきました。持っているのはビールではなくて水です(^^♪
この村にもマツダロードスターがいました
ウルシ属ルスティフィナらしいです
Gresinの教会
教会内部
今日の宿
COTENVERT Chambres d’hôtes
Saint-Genix-sur-Guiersの街の手前にあります
夕食は玄関前のテーブルでいただきました
部屋は個室で家具はアンティーク風
地元のワイン

サン・ジュニ・レ・ヴィラージュ(Saint-Genix-les-Villages) → ル・パン:パラドリュ(Le Pin:Paladru) 6/28(水) 

30.7km (累計 161.0km)
ジュネーヴの道6日目

  歩くのは、この日も含めてあと二日。今日は少し長めのステージ、宿は前日と同じシャンブル・ドットでこちらは若い男性が運営しています

Saint-Genix-sur-Guiersの街が見えてきました
Chapelle de Pigneux
チャペル内部
このスーパーで昼食を購入
このバス停で昼食
花の自転車
ルートからちょっと外れて宿に向かいます
部屋、6?人部屋ですが私一人でした
起き上がる都度、梁の丸太に頭をぶつけます😭
ホームメードのワイン、日本だと密造酒になってしまう😅
左の二人が宿の方、女性は介護施設のようなところで働いています。職場で辛いことがあったようで少し落ち込んでいました。
右はスイス・ローザンヌから来たお二人、ジュネーヴの物価がすごく高かったという話をしたら、「ジュネーヴは銀行員の街だからね」と仰っていました

ル・パン:パラドリュ(Le Pin:Paladru) → ル・グラン・ラン(Le Grand Lemps) 6/29(木) 

18.6km (累計 179.6km)
ジュネーヴの道7日目

 今日は歩きの最終日、距離は短いのですが予約しているパリへのTGVの時間に遅れないように時間を気にして歩きます。結構アップダウンがあったり石がゴロゴロして歩きにくい道を気を付けながら歩きました
 ジュネーヴの道をあと190km残して、Le Grand-Lempsで終了です。この続きを歩く日は来るのだろうか?
 ずっと付き合ってくれたお気に入りの靴はもうボロボロになって爆発寸前、何とか持ちこたえてくれました
 この後はパリで8日間過ごして広島に帰ります

クリスマスからずっとこの樋に挑戦しているのかな?
パラドリュ湖が少し見えました
倒木で道が通れません
散歩で歩いている人も左の麦畑の端を歩いていました
しっかり香りがあるラベンダー
Le Pinのブーランジェリーはお休みでしたが、このバルでサンドイッチを作ってもらいました
ロールで巻いた牧草を重機で刺して荷台に積んでいます
トウモロコシが相当大きくなっていますが、まだ実はついていません
ゴールのLe Grand-Lempsまであと4.9km
ここで水をかぶって、少し冷やします
結構きつい坂だけど画像ではなかなか伝わらない(*_*;
登れば降る
まだゴールの街は見えません
石がゴロゴロしていて歩きにくい(*_*;
Le Grand-Lempsの街に降りてきました
右はサンティアゴ巡礼路、ここで別れて左の道を駅に向かって歩きます
駅に到着
TGVの停車駅の都合で、一旦パリと反対方向のグルノーブルに向かいます
ずっと付き合ってくれた靴
かろうじてつながっています
このタイプの靴は生産終了していて、あとを継いだタイプの靴を日本で購入していたのですがいまいちしっくりこなくてこの靴を使い続けました
捨てるのも忍び難いので、この後日本まで持って帰りました
グルノーブルの駅で列車待ちの間、ビールをいただきます
グルノーブル駅の正面壁に貼られていました。池上遼一氏の展覧会でも開催されているのでしょうか?
(パリ)日本人宿dream house 2号店
一泊€25と格安
パリコレのランウェイを歩く人やフランス軍の外人部隊に入っている人がいて貴重な話を沢山聴けました

〇スケジュール・経費概要

Posted by walkingosamu