ヴィクトリアの滝、チョベ国立公園そして南アフリカへ 2008年
2008年12月25日~2009年1月3日の10日間でジンバブエ・ボツワナ・南アフリカに行ってきました
広島→関空→香港→
2008年12月25日(木)
ヴィクトリア・フォールズまで32時間の移動が始まりました
ガソリン高騰による燃油サージの値上げ影響がまだ残っており、ちょっと厳しい状況だけど、円高でもあるこの時期にアフリカに行きましょう
今回は、関西空港から出発のツアーなので、広島からは新幹線と「はるか」で関空まで行けます。成田よりは楽だし安心です
今回のツアーは、阪急交通社のトラピックス。メンバーは22名で年配の方が殆ど
キャセイパシッフィクで香港乗換え
ヴィクトリア・フォールズまで、2回乗り換えで行きますが、カウンターで預けるスーツケースは、途中のヨハネスブルグまでの預かりにしました
ヨハネスブルグでヴィクトリア・フォールズ便に積換える際に、トラブルが起きる可能性が高いため、自分達で一旦ピックアップして、改めて預けることにするそうです
関空から香港までは約4時間、結構時間がかかりま
香港はハブ空港として繁盛しており、世界中から多くの航空会社が就航している。関空とは雲泥の差で、ちょっと寂しくなる
香港では、いつものようにHは早速ブランド品を物色して、セリーヌのバッグをゲットし、一安心のよう
ここからヨハネスブルグまで約13時間のフライトが続きます
→ヨハネスブルグ→ヴィクトリアフォールズ
2008年12月26日(金)
工事中のヨハネスブルグ空港で乗り換えてヴィクトリアフォールズへ
2010年のFIFAワールドカップを控えて工事中のヨハネスブルグ空港で無事手荷物をピックアップし、ブリテッィシュ・エアーウェイズに乗り換えて、ヴィクトリアフォールズへ
スケジュールの都合で、ザンビアのリビングストン空港経由になる場合には、ザンビアのビザ代が40ドル余計にかかるのだけど、そうはならなかったので良かった、良かった
ヴィクトリア・フォールズ空港では、ジンバブエの入国審査時にビザ代30ドルを徴収されます
この手続きは、態度のでっかい係官が手書き書類をゆっくりと作成していくのですごく時間がかかりました
ヴィクトリア・フォールズ空港
大雨です
ボーティングブリッジは無いし、傘の貸し出しサービスもないので、全員タラップから空港ビルまで、ダッシュ
早速ヴィクトリアの滝をヘリコプターで眺めます
ザンベジ川の近くにあるヘリポートから飛び上がると、ヴィクトリアの滝の水煙がすぐ見えます
地球の割れ目に水が盛大に落ちていきます
滝の下流は、鋭角に曲がっています
以前はこの段それぞれが滝であったよう。段々後ろに新しい滝が出来ている
ここはザンビア側の上空
国境を越えているのですが、大丈夫のよう・・・
右に映っているのが、今日と明日のホテル「メルキュール・レインボーホテル」
このヘリコプターに乗りました
整備はちゃんと出来ているようです
のんびりとザンベジ川をサンセットクルーズ
(夕日は出ていませんでしたが・・・)
鳥が気持ちよく飛び、ワニが岸辺でえさを狙っているのか休んでいるのか、カバが水草を食べ、イグアナが穴にこもっています
川辺にじっとしており、動きません
でも川に落ちると、すぐやってくるのでしょう
6から7頭のカバが水の中から耳と鼻と口を出していました
編隊を組んで水面ギリギリを飛んでいます
ボートでは、飲み放題
トイレもあって安心です
チョベ国立公園とチョベ川ボートサファリ
2008年12月27日(土)
バスでボツワナへ
今日は、午前中はサファリドライブ、午後はボートサファリ。どちらもボツワナ領にあるので、国境を越えていく
経済が最悪の状態であるジンバブエも、道路は綺麗に整備されていて快適にバスは走っていく
バオバブの木
途中で大きなバオバブの木が
どっしりとした幹はやさしい存在感を与えてくれる。地元の人も畏怖と親密感を持っているよう
大きな木はどこの国でも愛されている
国境を越えて
ジンバブエとボツワナの国境は、バスを降りて歩いて越える。途中に金盥のようなものの中
を歩かされる。その中には布を敷いてあり、消毒液のようなものを浸してあった
帰りはその中を歩かされなかったので、ジンバブエの病原菌をボツワナに入れないために
やっているようだった。ジンバブエの一部ではコレラも流行しているからかな?
それにしてもこの程度(靴の裏を消毒するだけ)で良いのかな?
ボツワナに入ると、別の車が待っていてくれて、その車でサファリロッジまで送ってくれる
ボツワナでは道路の左右に小さな工場やお店とかがあり、結構、産業活動を行っている様子
が見える。これは国内でダイアモンドが採掘されており、その影響も大きいようだ
サファリロッジに着いてジープに乗り換え、いよいよチョベ国立公園サファリドライブだ
このジープで公園内を走っていきます
我々が見ていても、何も気がつかないのだけど、さすがにガイドは目が良い。運転をしながら、次々と動物を見つけてくれる
このキリンはすごく毛並みが綺麗
野生の方が動物園にいるものよりも綺麗というのは意外だったけど、居るべきところに居ると毛並みも綺麗になるのだろう
また、キリンは群れで行動していると
思っていたけど、このキリンは1頭だけ
だった
こちらのシマウマは10頭ぐらいの群れで行動している
これは、「ファーブルの昆虫記」で有名なフンコロガシ
こんな小さい生き物もガイドさんは運転しながら見つけてくれます・・・スゴイ
一所懸命逆さになりながら後ろ足で丸めたフンを運んでいます。時々というかしょっちゅう転がっていて、面白さを通り越して痛々しくなります。がんばって
森の中ではとうとう象に会えず、残念な思いをひきずりながら道路をロッジに向かって走っていると、なんと道路のそばに象がいました
子供のようで少し小さい象でした。やっと会えて満足。こちらも綺麗な体をしていました
午後はチョベ川のボートサファリ
チョベ・サファリ・ロッジ
このロッジを拠点に、サファリドライブ
とボートサファリに
結構スマートで洒落たロッジです。ロッジで昼食をとって、次はボートサファリです
スコールのような激しい雨が時々襲ってくる中をボートはチョベ川をゆっくり進んでいます
ここは何と言ってもカバの群れ
水草の中にいるカバは、我々ではとても見つけることが出来ませんが、さすがガイドさんの目は素晴らしい
カバを間近で見ることが出来ました
中州の上にも多くのカバが草を食べている。草は大量に有り、穏やかにみんなで食べている
ジンバブエに帰ります
朝通った国境を逆に越えてジンバブエに帰って行きます
国境周辺はやはり危なくて写真は撮れません
これは、ビクトリアの滝の近くにあるバオバブの木
ビッグツリーと呼ばれている
ビクトリアフォールズの街にある露天(常設)の民芸品売り場
ちょっと買う気が起きませんでした
夜はダンスショーを見ながらの、アフリカンバーベキュー
お客は全員外国人のよう。演出は大変楽しませるものでした
ビクトリアフォールズからヨハネスブルグへ
2008年12月28日(日)
ビクトリアフォールズ(ジンバブエ側)へ
ホテルからバスで約5分でビクトリアフォールズに着く
滝は見えないけど、公園入り口まで轟音が響いてきている。まるで高速道路の轟音のよう
雨期には まだ入っていないけど、既に相当な水量
水しぶきが滝つぼから上がってきて、滝の対岸の歩道には、夕立のように上から水が降り注いできます
滝は横に長く、幅が1.7km
それぞれの滝ごとに名前が付いています
みんな、カッパを着ています
滝の下流では、ラフティンをしている人が沢山
ザンビアとの国境の橋
この橋の上からバンジージャンプ が出来ます
宿泊したホテル(メルキュール・レインボー)からも、ビクト リアフォールズの水煙が見えます
ホテルの前の道
この方向にボツワナがあります
ヨハネスブルグに着きました
日曜日ということもあるのでしょうが、人の気配がほとんどありません
治安が相当悪くて、ワールドカップは大丈夫かな
途中でダイヤモンドの店に寄りました
このビルの入り口には、自動小銃を構えがガードマンが何人も警備している
店の中と外の世界とのギャップが大きく、とても買う気持ちには慣れませんでした
ソウェトとスタークフォンテン洞窟
2008年12月29日(月)
ソウェト
プレトリアからヨハネスブルグの市内を抜けてソウェトに着きました
アフリカ系住民の居住区として設置され、またアパルトヘイトの舞台としても知られているソウェトである
アパルトヘイトはたった15年前の1993年まで実施されていた
バラックの建物と清潔な建物とが混在しているが、ヨハネスブルグの市内よりは治安は良さそうである
ソウェトの中に、2010年FIFAワールドカップの会場が急ピッチで建設されていた。世界中から観客がやって来るということで、バラックの建物も撤去されていくこととなるのでしょう
ソウェトの建物
こういった建物もあります
2010ワールドカップ会場(Soccer City Stadium)
ここで決勝戦が開催されます
ヘクターピーターソン記念碑
学校でのアフリカーンス語(オランダ系白人の母国語)による教育に反対した抗議デモの際に、当時13歳のヘクター・ピーターソンが警官隊により犠牲となった
ここにある記念館では、アパルトヘイトによる黒人への差別・それに対する抗議活動とその際の犠牲者が説明されている
中庭には赤レンガが置かれており、その一つ一つに犠牲となった人々の名前が刻まれている
その犠牲となった人々の年齢の低さに心が痛みますが、さらにその中に「UNKNOWN(名前不詳)」というレンガが沢山あるのには、愕然としてしまいます
そのソウェト蜂起が起こったのが1976年で、アパルトヘイトが終わったのが1993年です。この蜂起からなんと17年もかかってやっとアパルトヘイトは終わったのでした
スタークフォンテーン洞窟
ヨハネスブルグから北西にあるスタークフォンテーン洞窟に向かいました
ここでは、350万年前のものとされる人骨(足の骨:Little Footと呼ばれている)や250万年前の女性の頭蓋骨(Mrs.Plesと呼ばれている)など数多くの人類の化石が発掘・展示(レプリカ)されている
人類の起源は、次から次へと新しい発見がなされており、どれが一番最初だと決めるのも難しいようだし、我々素人にはどこが人類と猿との境目だとかもよくわかりませんが、とにもかくにも人類の誕生の地は、アフリカの大地溝帯のようである
スタークフォンテン洞窟の入り口
洞窟内部
結構広いです
Mrs.Plesです
発見者の名前をつけた「ロバート・ブルーム博物館」の中に展示されている
プレトリアからケープタウンへ
2008年12月30日(火)
プレトリア
プレトリアの町には、もう盛りは過ぎているけど所々にジャカランダの花が咲いている。薄紫色の綺麗な色と、2枚貝のような大きな種子が特徴的です
プレトリアは南アフリカ共和国の首都で行政府が置かれている
ユニオンビルはその行政府で、大統領もここで執務をしている
南アフリカは、行政はプレトリア、国会はケープタウン、最高裁判所はブルームフォンテーンに置かれている。行政と立法の場所がこんなに離れていて不便はないのだろうか
ジャカランダの木
シーズンは10月頃だそうです
ジャカランダの種です
ユニオンビル
この中に行政府があります
ポール・クルーガーハウス
トランスバール共和国初代大統領の家
南アフリカの統治をめぐっては、オランダとイギリスが覇権争いを続けてきた
ケープタウン
ウォーターフロントには、大きなショッピングセンターがあり賑わっています
こちらでもワールドカップのスタジアム建設真っ最中。間に合えばよいのですが
テーブルマウンテンの山頂は、本当にテーブルのように平らです。雲の動きがめまぐるしい
飛行機がケープタウンに近づいていきます
テーブルマウンテンと右側にライオンズヘッドが見えます
ウオータフロントの向こうにテーブルマウンテンが見えます
バンドのライブをやっています
ちょっとアフリカというイメージから遠い
ワールドカップ会場(Green Point Stadium)
準決勝が行われます
まだ骨組みだけのようですが???
ケープタウン
2008年12月31日(水)
ケープタウンでのホテルは、City Lodge Pinelands。しっかりゲートで守られていました
このホテルは、Mowbray Golf Clubのすぐ隣で、ゴルフ場では、家族がマイペースでゴルフを楽しんでいました
ホテルの隣のゴルフ場
この日の観光を終えてホテルに帰ってくると、朝電話の下に置いていたチップがそのまま残っていました
ここでは、枕の下に置いたようが良いようです
テーブルマウンテン
年末で混雑していますが、何とかロープウェイに乗って山頂に向かいます
山の斜面も急で、ほとんど垂直という感じ。ロープウェイの山頂駅も岩にしがみついているという風情で、何かあると駅自体が転がって落ちるのでと思えるくらいの危うさがある。高所恐怖症の人には、ちょっと辛いかも知れません
ゴンドラは上がっている間に360度回転するので、皆が色んな方向を見ることが出来ます。天気もよく最高の眺めです
テーブルマウンテンの山頂は近くで見ても平らです。色々な花やケープマングースを見ることが出来ます
でも、崖には柵も無く誤って踏み外すとそれまでという、自己責任の世界
ケープマングース(だと思いますが?)
遠くに見えるのがロペン島
ネルソン・マンデラ等のアパルトヘイト時代の政治犯が収容されていた
スリルも結構あります
カーステンボッシュ植物園
テーブルマウンテンの東南麓にある広大な植物園
22千種の植物があり、ここも世界遺産に指定されている
プロテアという南アフリカの国花となっている大きな花も、色々種類があります
植物は子供のころからあまり興味が無かったので、この程度で・・・
今日は大晦日で年越し野外コンサートが行われるようで、ケープタウン市民が続々と入園してきていました
入り口にある案内板
プロテアの一種
ケープタウン(ケープ半島)
2009年 1月 1日(木)
シールアイランド
ハウト湾から船に乗ってオットセイが住んでいるというシールアイランドに向かいます
船の上は、色々な国からの観光客でにぎやかです。船がオットセイのいる岩に近づいてくると皆も大騒ぎをしています
岩の上には沢山のオットセイが日向ぼっこをしていて、船が来ると一斉に海に入っていきます。船が来るのが迷惑なのか、それともそれを楽しんでいるのかよくわかりませんが、一日に何回もやってくる遊覧船に付き合っているようでした
皆で日向ぼっこ
親子で海に飛び込んでいきます
ケープポイントと喜望峰
いよいよアフリカ大陸の最南端(厳密にはもう少し東のアガラス岬が最南端です)にやってきました
まず、ケープポイントで昼食。そしてケーブルカー(名前はなぜか「フニクラ」イタリアの登山鉄道と同じよう)に乗り展望台まで
大西洋とインド洋を一度に眺めました
南の果てで、南極まで近いようなイメージがありましたが、実はこの地点は南緯34度、南極までは相当な距離があります
(ちなみに北緯34度は広島です)
ケープポイントから隣の喜望峰までバスで数分で行きます。途中で野生のダチョウやヒヒがいました
ケープポイントの展望台
以前は灯台だったが、霧で見えないことが多かったので、現在はもっと低いところに新しい灯台が設置されている
展望台まで登る「フニクラ」
先に見えるのが喜望峰(展望台からの眺め)
思ったより低い岬でした
喜望峰へ向かう途中にいたダチョウ
海をバックにしたダチョウは、ちょっと違和感があります
バブーン(ヒヒ)もいます
いたずらが過ぎて、悪名が高いよう
ボルダーズ・ビーチ
ペンギンが目の前で生活している
沢山の観光客を気にする様子もなく自然に暮らしています。観光客もマナーを守っています
時々海に入って魚を取ったり、砂浜で身じろぎもしないでじっとしていたり、何を見るのかキョロキョロしてみたり、ずっと見ていてもあきません
卵を抱えているペンギンの夫婦もいました。これも遊歩道(木製の橋)のすぐ近くです
ケープペンギンの群れ
何を考えているのだろうか?
夫婦で卵の世話をしています
このようなカップルが沢山いました
アフリカ最後の夕食
夕食は、リッツホテル最上階の展望レストランで、この旅行最後の夕食を大西洋に沈む夕日を眺めながら楽しみました
その後シグナルヒルに上がり、ケープタウンの綺麗な夜景を眺めてホテルへ
元旦の夕日が大西洋に沈んでいきます
シグナルヒルから見たケープタウンの夜景
(ちょっとブレていますが)
ケープタウン→ヨハネスブルグ→香港→関空→広島
2009年 1月 2日(金)~ 3日(土)
ケープタウンから関空まで24時間のフライト
ケープタウン→ヨハネスブルグ 2時間
ヨハネスブルグ→香港 12時間
香港→関空 3時間
そして乗継時間を加えて、トータル24時間で関空まで帰って着ました
ケープタウン国際空港を朝7時(日本時間14時)に出発
空港ビルは増築工事真っ最中。国のいたるところでワールドカップ準備モードになっている
ORタンボ空港(ヨハネスブルグ)にある、ワールドカップまでのカウントダウン日数掲示板
さあ、あさってから仕事モードです