バスク地方 (Vasco)
サン・ジャン・ド・リュズ(Saint Jean de Luz)→ポルトゥガレテ(Portugalete)

Saint-Jean-de-LuzIrun(イルン)Donostia-San Sebastián(サン・セバスチャン)ZarautzDebaMarkina-XemeinGernika-Lumo(ゲルニカ)EskerikaBilbao(ビルバオ)Portugalete

Saint-Jean-de-Luz(サン・ジャン・ド・リュズ)→Irun(イルン) 5/30(土) 

16.9km、24,178歩

ボルドーからフランス・バスクのサン・ジャン・ド・リュズへ
 ヨーロッパ時間に体を慣らすために2晩滞在したボルドーからSNCFに乗ってフランスバスクの港町Saint-Jean-de-Luzへ 
 ボルドー駅では、日本でネット予約したチケットを駅構内の自動発券機により入手 

SNCFチケット
シニア割引(60歳以上)になっています
電車案内掲示
 7時47分発「Hendaya」行きに乗車
ボルドー駅構内

歩き始めます
 サン・ジャン・ド・リュズ駅に着いてから近くの観光案内所に行き、クレデンシャル(巡礼手帳)に出発地点のセジョ(スタンプ)を押してもらう 
 いよいよカミーノの始まり 

サン・ジャン・ド・リュズ駅
観光案内所で押してもらった出発地のセジョ
いい感じの港
ホタテ貝マークも出てきました 
この標識をたどってサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かいます

 歩道が設置されていない交通量の多い道路を、車にひかれないように気を付けて歩く 
 車の少ない道も途中で出てくるのだけど、ここの標識は小さくて見落とす危険が一杯

フランス側はこのような道が多い
 これはまだ歩くスペースがあるので良い方

右側の樹に埋もれそうなのがカミーノの標識
 この場所ではこれに気づかず、広い道(間違い)を随分歩いてから行き止まりとなり、ここまで引き返してきました

国境を越え、スペインへ
 ビダソア川が国境になっているのですが、国境線はありません サンチャゴ橋の両側にある橋名標識がフランス語とスペイン語になっているのがただ一つの目印

フランス側はフランス語表示
スペイン側はスペイン語表示

 イルンのアルベルゲ(Albergue de peregrinos de Irún)に着いたけど、受付は16時からということでまだ鍵が開いていない 近くのバルで軽食を取りながらオープンを待つ 
 同室の巡礼者はトゥルーズから来たヴィンセント 彼と話をしていると、アラゴンの道を歩いた後にこちらに来たというノブヒロさん(東京)がやってきた 
 ノブヒロさんと一緒に食事に出かけたのだけど、どこのレストラン・バルも食事は20時からというので街をぶらぶらしている間にヴィンセント達と出会う 
 みんなで一緒に食事をとることに 
 他のメンバーは、キャロル(マルセイユ)・キケ(マドリッド)・アレキサンダー(フロリダ)の楽しい三人 話が弾みます

Irun(イルン)→Pasai(パサイ)→Donostia/San Sebastián(ドノスティア/サン・セバスティアン) 5/31(日) 

29.0km、41,408歩
(累計 45.9km、65,586歩)

キツイ山登り
 アルベルゲでパンとコーヒーの朝食をいただいてから出発 
 歩いていると地元のおじさんが呼んでいる 分岐点を違う方向に向かって歩いていたようだ 少し引き返してカミーノに戻る ありがたい 
 ルートは標高545mのJaizkibel山の頂を通るものと、中腹を歩くものと二つあるので、眺めが良い山頂コースを歩くことにした 
 しかし、登りの傾斜が半端じゃなかった スキー場の上級者ゲレンデレベルの傾斜のうえに、道もジグザグでなく直線(・_・;) これは「遍路ころがし」顔負けの厳しい道 
 登りきると想像どおり360度素晴らしい景色 天気も良くて最高 
 北に広がるビスカヤ湾の景色も素晴らしい 湾というけどほとんど大西洋という感じです 

Santuario de la Virgen de Guadalupe
 この教会の先から急坂が始まります
 
写真では坂の傾斜がよく分かりませんが、きつい坂が続いています 
 この坂を軽やかにランニングしている人が多くて、ビックリ!
IrunとHendayeの街が見えます
山頂付近はなだらかな牧草地
家畜が逃げないように牧草地の出入口にはこのようなジグザグ柵
・・・ということで、自転車を持ち上げて柵を越えていきます
サン・セバスティアンが見えます 
今日はあそこまで
Pasaiの街では、地元バンドの演奏会
ここから船で対岸に移ります 渡し船は€0.7
この後ルートはもうひと山越えるのですが、今度は迂回して平らな道を選びます
ピザ風のパンとコーラで昼食(€4.65)
昼食をとった公園では、お父さんと男の子(5歳?)がサッカーの練習(ボールを止めて、蹴る)をずっとしている 
Donostia/San Sebastián(ドノスティア/サン・セバスティアン)へ到着

 途中からボリビア出身という地元のおばさんと一緒に歩く 向こうは英語がまるで駄目で、スペイン語のみ 何とか所々分かる言葉を拾いながらサン・セバスティアンの手前まで 別れ際にイチゴヨーグルトをいただいた 欲しいタイプの飲むヨーグルトなのだけど、これがスーパーでなかなか見つからないのでありがたい 

Urumea川を渡ってサン・セバスティアンへ入る
海岸には海水客が一杯 道路側ではお祭りをやっている 
アルベルゲは町の西端にあるので、まだまだ歩かないといけません
アルベルゲ前のバス停から旧市街に向かう(バス代€1.65)
バス停の名前が、上りと下りとで違っていました
旧市街にはおびただしい数のバル 
目移りがしてなかなか入るバルが決まりません
ホタテのグラタン

Donostia/San Sebastián(ドノスティア/サン・セバスティアン)→Orio(オリオ)→Zarautz(サラウツ) 6/1(月)

21.3km、30,445歩
(累計 67.2km、96,031歩)

崖の中腹に灯台
よく利用するユーラシア旅行社のツアーバスがホテルの駐車場に停まっていた 昨夜のバル街で日本人の中年女性グループがいたけど、このツアー客かな?
放し飼いにされている犬が寄ってきたけど、ちょっと腰が引けてますよ
鳥が餌をゲットしながら、道を先導してくれる
長髪の牛
サンティアゴまで787kmの標識
こんな道が一番好きです
山道を下ると感じの良いOrioの街
Orio川を渡ってから川に沿って随分遠回りとなっている道を歩きます
Zarautzの街が見えてきました 
Zarautzの街が見えてきました
ZarautzのユースホステルAlbergue juvenil Igerian
ZarautzのユースホステルAlbergue juvenil Igerian(閉館)
ここはユースホステル会員のみが利用できる 部屋はツインの広い部屋で、リュックの荷物を全てベッドの上に出して整理が出来ました
夕食
夕食はノブヒロさんと一緒に、海辺のレストランでメヌーデルディア 
牛肉のステーキにサラダ・ボトルワインが付いて、€11 安くて助かります

Zarautz(サラウツ)→Getaria(ゲタリア)→Zumaia(スマイア)→Deba(デバ) 6/2(火)

26.9km、38,479歩
(累計 94.29km、134,510歩)

サラウツからゲタリア
 朝食時間前に出発するつもりで、昨日ユースホステルチェックイン時に弁当を頼んでいましたが、小包を出すために郵便局の受付開始時間の8時30分以降の出発になったため、弁当はユースホステルのロビーでいただきました 
 荷物を軽くするために、バルセロナの知り合いのお家に荷物を送って預かってもらうことにしました 小包の重さは4.4kg(箱を含む)、リュックが軽くなって歩きやすい 
 ちょっと霧に霞むサラウツを出て行きます 海岸沿いの道はウォーキング&ランニングコースになっていて距離表示がなされています この表示を使って一歩の幅を測定すると、約70cm 歩数計の数値から距離を算出する時にこの長さを適用することにしました 
 この辺りの海岸は色んな特徴がある岩が続いています  

サラウツの郵便局
 何とか小包を発送出来ました 
 「エスケリク・アシコ(バスク語でありがとう)」と郵便局員の方に言うと、窓口3人全員が笑いながら挨拶を返してくれました
実は、前日に荷物を郵便局に持ってきたのだけど、14時30分に業務が終了していて、そのまま持って帰っていました 
店じまいが早すぎます😅
霧に霞むサラウツの街を出て行きます
板のようになった岩
高知県の竜串海岸を思わせる風景も
ゲタリア
 島と陸地は繋がっています

スマイアからデバへ

雨が降っているので、羊たちは木の下に集まっています
スマイアのバルで昼食 ベーコンボカディージョとコーラで€3.5
ここのバルでは、WiFiが使えませんでした お兄さんにパスワードを入力してもらったのだけど、やっぱりだめ
スマイアの街の水飲み場にある銅像
峠の上には、移動販売車があります
ベイブ登場
 羊に「メェー」と声をかけると、ここの羊は「メェー」と返事をしてくれる 何回もやって遊んでいると、向こうの方から「何をやっているのだ?」という感じでこの黒豚が走ってきました 
 牧羊犬の代わりの役割をしているのかな?
 映画「ベイブ」を思い出しました
シードラ(リンゴ酒 €2.5)の無人販売
 歩いている途中に一本は飲めないですね
「恥だ」とは?
DEBA(デバ)の街にはエレベータを乗り継いで降りていく 
 斜面に出来ている町なので、画面真ん中のエレベータで下に降りて行きます
アルベルゲの宿泊手続きは街の中の観光案内所でします
順番に受付をしてもらいます 待ち時間が結構長い
DEBAのアルベルゲは昔の駅舎を利用
 Albergue de peregrinos Geltoki
今日の夕食メインは鱈(Bacalaoバカラオ)

Deba(デバ)→Olatz(オラツ)→Markina-Xemein(マルキナ・チェメイン) 6/3(水)

28.6km、40,901歩
(累計 122.8km、175,411歩)

 アルベルゲの庭で朝食をとる キケ(マドリッド)も朝食に出てきたのだけど、ゴミ箱に間違えて食料の方を捨ててしまって呆然としている 申し訳ないけど、笑える 
 昨日観光案内所でもらった手書き地図を見ながら歩き始める 分岐点が多くこの地図が役に立った 

 
 

ビルバオ行の通勤電車
 歩きではビルバオまで3日かかります
川の対岸から見たDEBAの街
 山の斜面に張り付いています
前日に観光案内所でもらった手書き地図
 分岐点が多いのでこの地図が助けになります
スクッと伸びた松林の間を歩く
フェンスに近づくと、馬がよってきます 巡礼者が餌付けをしているのかな?
これはガチョウかな?
Olatzのバル
10時という早い時間だけど、この先には バルもお店もなさそうなので、ここでちょっと早めの昼食 携帯電話は圏外になっていたけど、このバルのWiFiは快適に利用できました 
 テラスにいた三人の女性は小雨が降ってきてもそのまましゃべり続けていた
Markina-Xemeinのアルベルゲ
町に入ってからここまで中年の女性がA案内してくれたのでスムーズに到着 修道院のような建物でベッドは回廊を仕切ったような場所 寒くは無い 洗濯後に脱水機を使わせてもらった これで乾きも早くなる
こちらがベッド
 回廊に並べてあるのだけど、風が入らないように仕切ってあるので寒くは無いです
食事から帰ると、洗濯物を軒下に移動してくれていました
エン・サラダ・ミクスタ
 量が多いけど、全部食べます
小イカのイカ墨煮
 サラダ、デザート、ワイン(お代わりも)込みで€11(約1,500円)
デザートはフルーツ
 オレンジがゴロンとでてきました
ナイフで切っていただきます

 夕食はノブヒロさんとVegaというレストランへ、食事中にワインが空になったので頼んでみると追加料金なしでもう一本持ってきてくれた 
 このレストランで日本から来たKentさんと瑞穂さんに出会う 二人はゆっくりと世界中を旅行しているみたい 素晴らしい 
 アルベルゲに帰ると、屋外に干していた洗濯物を軒下に移動してくれていた 夜露に濡れなくてありがたい 
 南アフリカから来た方に、いつも飲んでる南アフリカのワインブランド名を言うと、「WHOLE BERRY(赤)/LIFE FROM STONE(白)の方が良いよ 」と言った 日本に帰ってから試してみよう 
 明日はゲルニカまで行くのだけど、皆はアルベルゲが満員になると言って電話で予約をしている 自分は既にホテルを予約しているので安心 

Markina-Xemein(マルキナ・チェメイン)→Gernika-Lumo(ゲルニカ・ルモ) 6/4(木)

34.8km、49,693歩
(累計 157.6km、225,104歩)

 出発してすぐに道を間違えてしまいちょっとロス 今日はもう一回道を間違えた 
 途中のバルで他の人が美味しそうに飲んでいた「カーニャリモン(生ビールとレモン水を混ぜたもの)」を飲みました 昨年歩いた時にはこの飲み物に気が付きませんでした のどが渇いている時にGOOD!
 Zenarruza修道院には高校生の団体がバスで来ていて、教会で神父さんの話を静かに聞いていた 日本ではお寺にお坊さんの話を聞きに行く遠足は無いですね 
 今日は距離も長く気温も38℃と相当高くなってきたので、午後は相当疲れてきました ほとんど一時間毎に座って休憩を取ります 
 ゲルニカに着いてホテルを探す バルの上がホテルになっていて受付はバルで バルに来ていたおじいさんのグループがアカペラで歌っていた みんな素晴らしいハーモーニーで歌っている 
 ホテルの部屋に入って、しばらくベッドの上で大の字になって休息 
 夕食を取りに外に出たけど、なかなかメヌーデルーディアをやっている店が見つからない 何軒かのバルに入って聞いてみても「うちはやっていない」の連続 少し離れたところでやっと見つけた その辺りには何軒かメヌーをやっている店があって、カミーノで見かけた人たちも何人か食事をとっていました 

公園にあった運動具
 「休んでいる間も足を鍛えなさい」
この標識に気づかず山の中に入って行きました 
 民家の人に違う道だと教えてもらい、ここまで引き返し
カーニャレモン
 アルコール分が少ないので歩いている時にも飲めます
Zenarruza修道院
 山の中に立派な修道院
修道院の礼拝所で高校生が話を聞いています
日陰がある道は助かります
道を間違えて行った先に、小さな滝がありました
ゲルニカ(Gernika-Lumo) スペイン人には「ヘルニカ」と行った方が通じることがありました 
Rentería橋を渡って市街地に入る
ゲルニカのホテルBoliña
 バルの上にあります 
サンタマリア大聖堂
 ここも1937年の爆撃で崩壊したのだろう
街の中心からちょっと離れた場所にメヌーデルーディアを提供しているバル・レストランがある
隣のテーブルのお客さんが写真を撮ってくれました
牛肉のステーキ
 デッカイ!(家で食べるときはこの1/4程度のサイズです)

Gernika-Lumo(ゲルニカ・ルモ)→Eskerika(エスケリカ) 6/5(金)

11.6km、16,510歩
(累計 169.1km、241,614歩)

 午前中は、ゲルニカ平和資料館と議事堂に行くことにする 
 平和資料館は10時オープンで一番乗り 入場料はシニアで€3(一般は€5) 受付で説明資料(チラシと冊子)を貰い順路に沿って歩いて行く ただ資料は英語版なのでよく理解できません 
 途中で民家の一室を再現した部屋があり、そこに入っていくとドアが自動に閉まって真っ暗に 静かな爆撃前の生活音に続いて爆撃を光と大音量で表現する 他に誰もいなく、ドアも開かない 閉所恐怖症の人には無理 
 ピカソは、フランコ反乱軍を支援するナチスがゲルニカを爆撃(1937年)したことを知り「ゲルニカ」をパリで製作するのだけど、スペインでこの絵の展示が実現したのは44年後の1981年だそう ピカソが亡くなってからも8年経っている 


ゲルニカ平和資料館

左側の建物がゲルニカ平和資料館
資料館入口
 10時オープンなのですが、現在9時59分 まだ開いていません
受付横に七夕の笹飾り
受付でもらった資料 日本語版はありませんでした 
 左の資料は、退館時に返還します
「ゲルニカ」年表
1937年のパリ万国博覧会スペイン館に出された後は色々な場所で展覧会が開かれ、第二次世界大戦前後はニューヨーク近代美術館(MoMa)で保管・展示された
1981年にやっとスペインに帰ってマドリッドプラド美術館で展示され、1992年に現在のソフィア王妃芸術センターに移されている ソフィア王妃芸術センターで現物を見たときにはその大きさも含めて圧倒された 
 年表によると、日本には来たことが無い
ピカソが描いた下絵の一つ 
 最終のものと違っている部分が沢山あり、作成過程が垣間見られる


バスク議事堂

バスク議事堂
 こことゲルニカの木は爆撃の時にも無事だった
ゲルニカの木
 バスクの自治の象徴
 ここにあるのは2代目(19世紀)
議事堂前にあるバスク紋章の石碑
石碑の下に、広島平和記念公園から持ってきた石を置きました
議事堂ホールの天井ステンドグラス
 ゲルニカの木の前で誓いを行う領主
議事堂内の会議場
現在のゲルニカの木
 4代目になります
ビスカヤ県の紋章にも「ゲルニカの木」

ゲルニカ観光案内所に大変お世話になりました 
 
朝、Albergue Meakaurに予約のメールを入れたのだけどお昼になっても返事が帰って来ない 電話で直接話すのは無理なので、観光案内所に行ってこのアルベルゲに電話をしてもらったところ満員だとのこと 
 Lezamaまで歩くには時間が足らないので困っていると、Albergue Eskerikaのパンフレットを出してくれ「ここはどうか?」と教えてくれた ここは満員になると観光案内所に連絡が入るのだけど、今日は連絡がないので大丈夫とのこと お礼を言ってこのアルベルゲに向けて歩き始めた 
 歩いてちょっと進むと、後ろから観光案内所の方が追いかけてきた 手には自分のトレッキングポールを持っている 宿のことに気が取られて忘れてきたようだ 大変ありがたい 
 街の中で見覚えのある巡礼者グループに出会った 
 どうしたのか聞いてみると、暑くてたまらないのでビルバオまでバスで行くとのこと 

エスケリカ
 2時間半歩いて、15時半にエスケリカのアルベルゲに到着 
 ここは近くにバル等がないのだけれど、アルベルゲでパスタや野菜等を販売している 自分で料理するのは難しいなと思っていると、後から到着したKent君が「料理は得意だからパスタを一緒に作ってあげる」といってくれた これはありがたい 
 ところがイタリアから来たというエミリオから「俺が作ってあげる」との申し出が・・・パスタは本場のイタリア人に任せるのが一番 ということで彼にお願いすることに 缶詰のトマトピューレを使わず、本格的にトマトを丸ごと茹でて作ってくれている 
 こちらは皆でワインを飲みながら、出来上がりを待つだけ 美味しいパスタをいただきました 
 今日はちょっと奮発して、二本目のワインはリオハワイン

今日のアルベルゲAlbergue Eskerika
 お兄さんが一人でやっていました 野菜やパスタもちろんビールやワインも売ってくれています
二階がベッドルーム
エミリオがパスタを料理中
もうすぐ完成
出来上がったところで皆で一緒に
食べる前にも皆で一緒に
アルベルゲの壁にある世界地図には、泊まった人の出発地点を示すピンが刺されています 
 広島にピンを刺します
デビッドはカリブの島から
ヨハンはミュンヘンから
無印良品のノートをヨハンが使っていました 
クリスティンはフランス
エミリオはイタリア
ミズホさんは大阪

Eskerika(エスケリカ)→Bilbao(ビルバオ) 6/6(土)

26.3km、37,630歩
(累計 195.5km、279,244歩)

 朝食をアルベルゲでとって(€2)、エミリオ達と一緒にビルバオに向かって歩く ヨハンは植物に詳しく木の花を食べたりしている 
 ビルバオに近づくと、次第に道の目印が見つけづらくなってくる 大きな街でのいつもの状況 
 街に入る階段を下りていくと、そこは旧市街のUnamuno Miguel広場 ここから今日の宿Hostel Ganbaraはすぐ近くだった 

案山子
 頭が二段重ねになっている
ビルバオの街に入ります 
 この辺りで、道が分かりにくくなる
教会では結婚式が開かれていました 
Unamuno Miguel広場
Hostel Ganbara
 このビルの1・2階部分がホステル
8人部屋
 清潔です

 荷物を置いて街へ 新市街ではデモ隊が行進しているのだけど、生バンドを先頭にテンポの良い歌を大きな声で歌いながらの陽気な行進 その近くでは民族衣装を着た団体 川沿いの公園では子供たちを対象にスポーツイベントが開かれていた 
 ビルバオはピンチョスが有名ということで、バル巡りへ 美味しいピンチョスをたくさんいただきました 

デモ隊の先頭のトラックには生バンドが乗っていて、リズムの良い音楽を演奏している 
皆も楽しく歌っている
道の脇では正装をした方たちが民族音楽に合わせて踊っている
川沿いの公園では子供たちがスポーツを楽しんでいる 
 将来は、バスクの力自慢コンテストに出るのかな?
フリークライミングに挑戦中
 大人がしっかりフォローしている
バンジートランポリン
 楽しそうです 
ピンチョスをいただいたバル
 EL GLOBO
  お客様が一杯です
いただいたピンチョス
 どれも美味しいです 量が多くないので色々なものを楽しむことが出来る 
2軒目は「CAFE IRUNA」
目の前で焼いてくれるケバブをいただきます 
3軒目は「BAR MOTRIKES]
焼いたマッシュルームが美味しい!!
 今日食べた中で一番気に入りました 

 宿近くのバルに寄ると、テレビでUEFAの決勝戦(バルセロナ対ユベントス)をやっていた バルセロナが勝ったのだけどあんまり盛り上がりが無い そこにいたイゴール(ビルバオ住人)は、「バルサはカタランだからな 」と言っていた アスレティック・ビルバオが優勝すると大変なことになるのだろう イゴールの友達ニオ(イラン)と一緒にしばらくワインを飲んだ ニオは色々な国で働いてきているよう 日本のテレビ番組で好きなのは「風雲たけし城」、YOU TUBEで見ているとのこと 

Bilbao(ビルバオ) 6/7(日)

1日ビルバオ滞在

今日は休養を兼ねて、ビルバオ観光 
 BIL BOATS(ビルボート)に乗って、ネルビオン川を下ってビスカヤ橋をくぐりカンタブリア海までの往復約2時間のツアー 
 ボートでゆったりと時間を過ごすことが出来ました 
 午後は、グッゲンハイム美術館へ ここではフランス生まれのニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)の特別展が開かれていた 原色で描かれたユニークな形の立体作品や映像など豊富な才能を存分に楽しむことが出来ました 作品によっては子供に見せるのはどうかな?と思わせるものもあり、「気分を害する表現もあるかもしれませんが、それでも良ければご鑑賞下さい 」との注意書きが貼られていましたが、小さな女の子とお母さんが静かに鑑賞している様子を見て、文化レベルの高さを感じました 日本の美術館だったらどうするのだろうか??
 夜は昨日の焼いたマッシュルームを食べたバルにもう一回行こうとしましたが、日曜日のため残念ながらお休み ヌエバ広場のバルを2軒はしごしておしまい 

ビルボート
 前の日にスマホを使ってネットでチケットを購入しダウンロードしていたので、優先乗船出来ました 
 日本のテレビクルーも同じボートに乗船
グッゲンハイム美術館
 この建物の設計図を見てみたいものです
アスレティック・ビルバオの本拠地(サン・マメス・バリア)
 住宅街に着陸した大宇宙船という感じ 53千人収容
ビスカヤ橋(世界遺産)
 ぶら下がったゴンドラが川を渡って行きます
サンティアゴ教会
 イルンで出会ったヴィンセントと偶然会いました 彼はもっと先に行っていると思っていたのだけど、足を痛めて3日間ビルバオにいるとのこと
教会前には、綺麗な砂絵が描かれていました
午後は、グッゲンハイム美術館へ
 でっかいワンコが迎えてくれます 体を飾っている花は季節に応じて取り替えているそうです
中庭のクモ
 身体の真ん中には卵のようなものが何個も入っています ちょっとリアル過ぎる?
ニキ・ド・サンファルの女性像
 ちょっと太めの女性が綺麗な服を着て楽しく踊っています
骸骨もカラフル
今日の夜はヌエバ広場のバルを2軒

Bilbao(ビルバオ)→Portugalete(ポルトゥガレテ) 6/8(月)

19.4km、27,727歩
(累計 214.9km、306,971歩)

 街の中の巡礼路は分かりにくいのだけど、標識を何とかたどりながら市外へ出ていく 公営のアルベルゲは街の中心から相当離れている所にあった ここに泊まると街まで出ていくのがちょっと大変のよう 
 歩いている途中でトイレに行きたくなったのだけど、バルもレストランも全然ありません 駅舎があったので「トイレを貸してください」と頼んだら、駅員(長髪・ひげ面・TシャツにGパン)は「ここはバルでもレストランでもないよ」との返答 「それは分かっているけど、貸してほしい」とさらに頼んだら、「良いよ」と言って従業員用のトイレを使わせてくれました(日本の駅にある乗客用のトイレはこちらの方ではありません) お礼に、日本から持ってきたサクマのいちごみるくキャンデーと森永のミルクキャラメルを差し上げる 
 ネルビオン川沿いに下って行く 今日泊まるポルトゥガレテ(ポルトガレテ)は川岸の歩いている側にあるのだけど、ビスカヤ橋を使って街に入りたいので渡し船に乗って一旦対岸に移る 昨日、ビルボートから眺めたビスカヤ橋のゴンドラに乗ってポルトゥガレテに入る 
 ペンションの場所も何とか見つけてチェックイン 英語が中々通じないのだけど気持ちよく対応してくれる 
 夕食をとりに街に出たのだけどメヌー・デル・ディアを提供している店が中々なく、やっと見つけたビスカヤ橋近くのグランホテル・プエンテ・コルガンテのバルでハンバーガーセットのようなものをいただきました  

ビルバオの旧市街には標識がありますが、これが段々無くなってきます
ビルバオ駅
 終着駅の風情があります
公営アルベルゲ
 旧市街から1時間歩いたころに現れました
トイレを借りた駅舎
 助かりました
巡礼路らしい道を歩いていたら、目の前にフェンスが・・・
 フェンスの反対側にいた人が指さした方向に歩くと、人が通れる穴 沢山の人が利用しているみたい
川の左岸から右岸への渡し船(€1)
 救命胴衣代わりに屋根の上に大量の浮き輪を積んでいる
ビスカヤ橋
 世界最古の運搬橋ということで世界遺産になっている エッフェル塔を設計したエッフェルの弟子によって設計された
ぶら下がったゴンドラで対岸に移る
 人は両端の部屋の中に乗ります(€0.35)
エレベータで橋の上部に上がる (€7)
 足がすくみます
河口方向
今日の宿
 Pensión Bellamar
ダブルベッドとシングルベッドのある広い部屋
郵便局で切手購入
 局員同士で言い合いをしていて、なかなか受付をしてくれません 待つしかないですね 
 日本までの葉書用切手は€1、昨年は€0.9だったのでちょっと値上がりしたよう
グランホテル・プエンテ・コルガンテ
 ここのバルでやっと夕食がとれます
ハンバーガーはちょっとパサパサ
デザートのプリン
 前菜のサラダとグラスワインがついて€12+チップ€1
ビスカヤ橋に夕暮れが迫ります 
 これで22時10分 明るいですね

明日はバスク州に別れを告げて、カンタブリア州に入ります 

Posted by walkingosamu