バスク地方 (Vasco)
サン・ジャン・ド・リュズ(Saint Jean de Luz)→ポルトゥガレテ(Portugalete)
Saint-Jean-de-Luz→Irun(イルン)→Donostia-San Sebastián(サン・セバスチャン)→Zarautz→Deba→Markina-Xemein→Gernika-Lumo(ゲルニカ)→Eskerika→Bilbao(ビルバオ)→Portugalete
Saint-Jean-de-Luz(サン・ジャン・ド・リュズ)→Irun(イルン) 5/30(土)
16.9km、24,178歩
ボルドーからフランス・バスクのサン・ジャン・ド・リュズへ
ヨーロッパ時間に体を慣らすために2晩滞在したボルドーからSNCFに乗ってフランスバスクの港町Saint-Jean-de-Luzへ
ボルドー駅では、日本でネット予約したチケットを駅構内の自動発券機により入手
歩き始めます
サン・ジャン・ド・リュズ駅に着いてから近くの観光案内所に行き、クレデンシャル(巡礼手帳)に出発地点のセジョ(スタンプ)を押してもらう
いよいよカミーノの始まり
歩道が設置されていない交通量の多い道路を、車にひかれないように気を付けて歩く
車の少ない道も途中で出てくるのだけど、ここの標識は小さくて見落とす危険が一杯
国境を越え、スペインへ
ビダソア川が国境になっているのですが、国境線はありません サンチャゴ橋の両側にある橋名標識がフランス語とスペイン語になっているのがただ一つの目印
イルンのアルベルゲ(Albergue de peregrinos de Irún)に着いたけど、受付は16時からということでまだ鍵が開いていない 近くのバルで軽食を取りながらオープンを待つ
同室の巡礼者はトゥルーズから来たヴィンセント 彼と話をしていると、アラゴンの道を歩いた後にこちらに来たというノブヒロさん(東京)がやってきた
ノブヒロさんと一緒に食事に出かけたのだけど、どこのレストラン・バルも食事は20時からというので街をぶらぶらしている間にヴィンセント達と出会う
みんなで一緒に食事をとることに
他のメンバーは、キャロル(マルセイユ)・キケ(マドリッド)・アレキサンダー(フロリダ)の楽しい三人 話が弾みます
Irun(イルン)→Pasai(パサイ)→Donostia/San Sebastián(ドノスティア/サン・セバスティアン) 5/31(日)
29.0km、41,408歩
(累計 45.9km、65,586歩)
キツイ山登り
アルベルゲでパンとコーヒーの朝食をいただいてから出発
歩いていると地元のおじさんが呼んでいる 分岐点を違う方向に向かって歩いていたようだ 少し引き返してカミーノに戻る ありがたい
ルートは標高545mのJaizkibel山の頂を通るものと、中腹を歩くものと二つあるので、眺めが良い山頂コースを歩くことにした
しかし、登りの傾斜が半端じゃなかった スキー場の上級者ゲレンデレベルの傾斜のうえに、道もジグザグでなく直線(・_・;) これは「遍路ころがし」顔負けの厳しい道
登りきると想像どおり360度素晴らしい景色 天気も良くて最高
北に広がるビスカヤ湾の景色も素晴らしい 湾というけどほとんど大西洋という感じです
Donostia/San Sebastián(ドノスティア/サン・セバスティアン)へ到着
途中からボリビア出身という地元のおばさんと一緒に歩く 向こうは英語がまるで駄目で、スペイン語のみ 何とか所々分かる言葉を拾いながらサン・セバスティアンの手前まで 別れ際にイチゴヨーグルトをいただいた 欲しいタイプの飲むヨーグルトなのだけど、これがスーパーでなかなか見つからないのでありがたい
Donostia/San Sebastián(ドノスティア/サン・セバスティアン)→Orio(オリオ)→Zarautz(サラウツ) 6/1(月)
21.3km、30,445歩
(累計 67.2km、96,031歩)
Zarautz(サラウツ)→Getaria(ゲタリア)→Zumaia(スマイア)→Deba(デバ) 6/2(火)
26.9km、38,479歩
(累計 94.29km、134,510歩)
サラウツからゲタリア
朝食時間前に出発するつもりで、昨日ユースホステルチェックイン時に弁当を頼んでいましたが、小包を出すために郵便局の受付開始時間の8時30分以降の出発になったため、弁当はユースホステルのロビーでいただきました
荷物を軽くするために、バルセロナの知り合いのお家に荷物を送って預かってもらうことにしました 小包の重さは4.4kg(箱を含む)、リュックが軽くなって歩きやすい
ちょっと霧に霞むサラウツを出て行きます 海岸沿いの道はウォーキング&ランニングコースになっていて距離表示がなされています この表示を使って一歩の幅を測定すると、約70cm 歩数計の数値から距離を算出する時にこの長さを適用することにしました
この辺りの海岸は色んな特徴がある岩が続いています
スマイアからデバへ
Deba(デバ)→Olatz(オラツ)→Markina-Xemein(マルキナ・チェメイン) 6/3(水)
28.6km、40,901歩
(累計 122.8km、175,411歩)
アルベルゲの庭で朝食をとる キケ(マドリッド)も朝食に出てきたのだけど、ゴミ箱に間違えて食料の方を捨ててしまって呆然としている 申し訳ないけど、笑える
昨日観光案内所でもらった手書き地図を見ながら歩き始める 分岐点が多くこの地図が役に立った
夕食はノブヒロさんとVegaというレストランへ、食事中にワインが空になったので頼んでみると追加料金なしでもう一本持ってきてくれた
このレストランで日本から来たKentさんと瑞穂さんに出会う 二人はゆっくりと世界中を旅行しているみたい 素晴らしい
アルベルゲに帰ると、屋外に干していた洗濯物を軒下に移動してくれていた 夜露に濡れなくてありがたい
南アフリカから来た方に、いつも飲んでる南アフリカのワインブランド名を言うと、「WHOLE BERRY(赤)/LIFE FROM STONE(白)の方が良いよ 」と言った 日本に帰ってから試してみよう
明日はゲルニカまで行くのだけど、皆はアルベルゲが満員になると言って電話で予約をしている 自分は既にホテルを予約しているので安心
Markina-Xemein(マルキナ・チェメイン)→Gernika-Lumo(ゲルニカ・ルモ) 6/4(木)
34.8km、49,693歩
(累計 157.6km、225,104歩)
出発してすぐに道を間違えてしまいちょっとロス 今日はもう一回道を間違えた
途中のバルで他の人が美味しそうに飲んでいた「カーニャリモン(生ビールとレモン水を混ぜたもの)」を飲みました 昨年歩いた時にはこの飲み物に気が付きませんでした のどが渇いている時にGOOD!
Zenarruza修道院には高校生の団体がバスで来ていて、教会で神父さんの話を静かに聞いていた 日本ではお寺にお坊さんの話を聞きに行く遠足は無いですね
今日は距離も長く気温も38℃と相当高くなってきたので、午後は相当疲れてきました ほとんど一時間毎に座って休憩を取ります
ゲルニカに着いてホテルを探す バルの上がホテルになっていて受付はバルで バルに来ていたおじいさんのグループがアカペラで歌っていた みんな素晴らしいハーモーニーで歌っている
ホテルの部屋に入って、しばらくベッドの上で大の字になって休息
夕食を取りに外に出たけど、なかなかメヌーデルーディアをやっている店が見つからない 何軒かのバルに入って聞いてみても「うちはやっていない」の連続 少し離れたところでやっと見つけた その辺りには何軒かメヌーをやっている店があって、カミーノで見かけた人たちも何人か食事をとっていました
ゲルニカ(Gernika-Lumo) スペイン人には「ヘルニカ」と行った方が通じることがありました
Gernika-Lumo(ゲルニカ・ルモ)→Eskerika(エスケリカ) 6/5(金)
11.6km、16,510歩
(累計 169.1km、241,614歩)
午前中は、ゲルニカ平和資料館と議事堂に行くことにする
平和資料館は10時オープンで一番乗り 入場料はシニアで€3(一般は€5) 受付で説明資料(チラシと冊子)を貰い順路に沿って歩いて行く ただ資料は英語版なのでよく理解できません
途中で民家の一室を再現した部屋があり、そこに入っていくとドアが自動に閉まって真っ暗に 静かな爆撃前の生活音に続いて爆撃を光と大音量で表現する 他に誰もいなく、ドアも開かない 閉所恐怖症の人には無理
ピカソは、フランコ反乱軍を支援するナチスがゲルニカを爆撃(1937年)したことを知り「ゲルニカ」をパリで製作するのだけど、スペインでこの絵の展示が実現したのは44年後の1981年だそう ピカソが亡くなってからも8年経っている
ゲルニカ平和資料館
バスク議事堂
ゲルニカ観光案内所に大変お世話になりました
朝、Albergue Meakaurに予約のメールを入れたのだけどお昼になっても返事が帰って来ない 電話で直接話すのは無理なので、観光案内所に行ってこのアルベルゲに電話をしてもらったところ満員だとのこと
Lezamaまで歩くには時間が足らないので困っていると、Albergue Eskerikaのパンフレットを出してくれ「ここはどうか?」と教えてくれた ここは満員になると観光案内所に連絡が入るのだけど、今日は連絡がないので大丈夫とのこと お礼を言ってこのアルベルゲに向けて歩き始めた
歩いてちょっと進むと、後ろから観光案内所の方が追いかけてきた 手には自分のトレッキングポールを持っている 宿のことに気が取られて忘れてきたようだ 大変ありがたい
街の中で見覚えのある巡礼者グループに出会った
どうしたのか聞いてみると、暑くてたまらないのでビルバオまでバスで行くとのこと
エスケリカ
2時間半歩いて、15時半にエスケリカのアルベルゲに到着
ここは近くにバル等がないのだけれど、アルベルゲでパスタや野菜等を販売している 自分で料理するのは難しいなと思っていると、後から到着したKent君が「料理は得意だからパスタを一緒に作ってあげる」といってくれた これはありがたい
ところがイタリアから来たというエミリオから「俺が作ってあげる」との申し出が・・・パスタは本場のイタリア人に任せるのが一番 ということで彼にお願いすることに 缶詰のトマトピューレを使わず、本格的にトマトを丸ごと茹でて作ってくれている
こちらは皆でワインを飲みながら、出来上がりを待つだけ 美味しいパスタをいただきました
今日はちょっと奮発して、二本目のワインはリオハワイン
Eskerika(エスケリカ)→Bilbao(ビルバオ) 6/6(土)
26.3km、37,630歩
(累計 195.5km、279,244歩)
朝食をアルベルゲでとって(€2)、エミリオ達と一緒にビルバオに向かって歩く ヨハンは植物に詳しく木の花を食べたりしている
ビルバオに近づくと、次第に道の目印が見つけづらくなってくる 大きな街でのいつもの状況
街に入る階段を下りていくと、そこは旧市街のUnamuno Miguel広場 ここから今日の宿Hostel Ganbaraはすぐ近くだった
荷物を置いて街へ 新市街ではデモ隊が行進しているのだけど、生バンドを先頭にテンポの良い歌を大きな声で歌いながらの陽気な行進 その近くでは民族衣装を着た団体 川沿いの公園では子供たちを対象にスポーツイベントが開かれていた
ビルバオはピンチョスが有名ということで、バル巡りへ 美味しいピンチョスをたくさんいただきました
宿近くのバルに寄ると、テレビでUEFAの決勝戦(バルセロナ対ユベントス)をやっていた バルセロナが勝ったのだけどあんまり盛り上がりが無い そこにいたイゴール(ビルバオ住人)は、「バルサはカタランだからな 」と言っていた アスレティック・ビルバオが優勝すると大変なことになるのだろう イゴールの友達ニオ(イラン)と一緒にしばらくワインを飲んだ ニオは色々な国で働いてきているよう 日本のテレビ番組で好きなのは「風雲たけし城」、YOU TUBEで見ているとのこと
Bilbao(ビルバオ) 6/7(日)
1日ビルバオ滞在
今日は休養を兼ねて、ビルバオ観光
BIL BOATS(ビルボート)に乗って、ネルビオン川を下ってビスカヤ橋をくぐりカンタブリア海までの往復約2時間のツアー
ボートでゆったりと時間を過ごすことが出来ました
午後は、グッゲンハイム美術館へ ここではフランス生まれのニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)の特別展が開かれていた 原色で描かれたユニークな形の立体作品や映像など豊富な才能を存分に楽しむことが出来ました 作品によっては子供に見せるのはどうかな?と思わせるものもあり、「気分を害する表現もあるかもしれませんが、それでも良ければご鑑賞下さい 」との注意書きが貼られていましたが、小さな女の子とお母さんが静かに鑑賞している様子を見て、文化レベルの高さを感じました 日本の美術館だったらどうするのだろうか??
夜は昨日の焼いたマッシュルームを食べたバルにもう一回行こうとしましたが、日曜日のため残念ながらお休み ヌエバ広場のバルを2軒はしごしておしまい
Bilbao(ビルバオ)→Portugalete(ポルトゥガレテ) 6/8(月)
19.4km、27,727歩
(累計 214.9km、306,971歩)
街の中の巡礼路は分かりにくいのだけど、標識を何とかたどりながら市外へ出ていく 公営のアルベルゲは街の中心から相当離れている所にあった ここに泊まると街まで出ていくのがちょっと大変のよう
歩いている途中でトイレに行きたくなったのだけど、バルもレストランも全然ありません 駅舎があったので「トイレを貸してください」と頼んだら、駅員(長髪・ひげ面・TシャツにGパン)は「ここはバルでもレストランでもないよ」との返答 「それは分かっているけど、貸してほしい」とさらに頼んだら、「良いよ」と言って従業員用のトイレを使わせてくれました(日本の駅にある乗客用のトイレはこちらの方ではありません) お礼に、日本から持ってきたサクマのいちごみるくキャンデーと森永のミルクキャラメルを差し上げる
ネルビオン川沿いに下って行く 今日泊まるポルトゥガレテ(ポルトガレテ)は川岸の歩いている側にあるのだけど、ビスカヤ橋を使って街に入りたいので渡し船に乗って一旦対岸に移る 昨日、ビルボートから眺めたビスカヤ橋のゴンドラに乗ってポルトゥガレテに入る
ペンションの場所も何とか見つけてチェックイン 英語が中々通じないのだけど気持ちよく対応してくれる
夕食をとりに街に出たのだけどメヌー・デル・ディアを提供している店が中々なく、やっと見つけたビスカヤ橋近くのグランホテル・プエンテ・コルガンテのバルでハンバーガーセットのようなものをいただきました
明日はバスク州に別れを告げて、カンタブリア州に入ります
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